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1.積層板加工

・板材はプリプレグのUD(一方向)材、クロス材を重ねて圧力状態で硬化させたものです。
 10層以上重ねて、2~3㎜程度のものが一般的です。5㎜を超えると特注品となります。
 CFRPの切削加工は「粘性のある樹脂」と「固い炭素繊維(CF)」の異なる素材を同時に加工することになります。
 加えて「切削方向」と「CFの方向」の組み合わせによっても条件は異なるため、大変加工の難しい材質とされて
 います。
・積層方向には、繊維がないので層間は剥離しやすく。デラミ(層間剥離)、バリが表面層で出やすくなります。
・弊社では、切削の原理から見直してメタルとは違うアプローチが必要と考えました。
 それは弊社が、メタル、それも粘性のある純鉄材の切削加工をしてきたからこそ気付けたことです。
 更に、周辺工具、工法と刃物の総合的な組み合わせにより平板への加工が可能となりました。
・但し、全ての加工に言えることですが、世間にある平板はCFも樹脂も異なり、繊維配向・成形方法も異なりますの
 で、必ず試験加工が必要となります。
 最適な加工条件を探す為にも、素材支給の場合は事前にサンプル提供を行っていただき試験加工を行う必要がござい
 ます。

2.微細加工

・微細穴加工については、現状Φ0.2㎜(板厚1.0㎜~1.5㎜)まで連続加工(100穴程度)ができるようになりました。
 特殊刃物だけではΦ0.5㎜が限界ですが、周辺工具、工法の研究開発により、Φ0.3㎜~0.2㎜を達成することができまし
 た。
・微細加工では、0.5㎜の特殊エンドミルでの溝巾 0.5㎜までは可能です。
・微細の精度も、刃物調整で加工自在な為、最終的には設備機械の精度(±0.02㎜程度)に依存します。
・積層の鉛直方向の加工精度も、原則、CF・樹脂を区別なく加工できますので、やはり設備機械精度に依ります。

3.丸棒(ロッド)材加工

・丸棒材は大径品は引抜工法によるΦ20㎜  ℓ=1,000㎜を基本としています。
 小径は内製成形によるΦ12㎜、Φ8㎜、Φ4㎜ ℓ=100㎜を基本としています。
・弊社はもともと、スチールのシャフトの切削加工をしていたのでパイプより、ロッド材のCFRP加工に着手しました。
 ロッド材のメリットはパイプの座屈折れがない事、長さ方向に連続CFが入っているので引張強度に強い事、また
 加工面では切削が自由にできるので、形状に自由度があること等です。
・CFRP製品は型成形・量産方式が主流に対し、弊社は切削加工で取り組んでいます。
 切削加工のメリットは形状の自由度、少量対応、設計変更対応等と考えており、丸棒材加工はその特徴が一番顕著に
 表れます。
・大径は外面加工、内面加工共に行うことができます。
 一般的には外径加工が主流ですが、弊社は内面の一般加工、溝加工、段付加工等ができます。
 弊社はこれまでメタル材で内面加工をしてきた実績があり、それを活かしてメタルと同等の精度の内面加工を可能に
 しております。
・小径は細いが故、強度が求められます。そして微細加工では固さも求められます。
 弊社では内製により高圧がかかった固く、高強度な小径ロッドを内製いたしました。
 この素材から、小型ピン・ネジ・カラー等の小物微細部品を作れるようになりました。

4.素材の調達・内製

・弊社は、切削加工の腕を磨いてきましたので、成形より加工を中心としてきました。その為、素材は外部調達が
 スタートでした。
 また、内製するにはオートクレーブ・電気炉、その他各設備等が必要になり、大きな負担となることが要因の1つで
 もあります。
 外部調達素材については各方面から情報を入手し、品質安定、適正価格、供給能力等を見ながら入手しています。
 なお、この検討は、今後も継続していきます。
・今後は連続繊維、エポキシ樹脂の高強度、高弾性だけにとらわれることなく、間口を広げてユーザーニーズに応える
 素材加工を目指していきます。熱可塑樹脂、不連続繊維、炭素繊維以外のファイバー、加工しやすい素材、特殊機能
 を持った素材等々、様々な可能性がございます。
・内製については「世間に無いものは素材から作る」ことを考えています。
 現在は小径のロッド素材(Φ12㎜、Φ8㎜、Φ4㎜、ℓ=100㎜)を内製しています。
 樹脂も標準エポキシより靭性の高いものを使用し、高圧で高密度なものを作成しています。
 この素材だからこそ、細いピン・ネジを製作することができるのです。
・今後は厚板(t20㎜)の内製化にも挑戦していきます。
 そしてこの肉厚で高強度な重要部品加工にも取り組んでいきます。